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受信方法 〜 アンテナの調整と受信

アンテナの調整と受信

スペクトラム・イメージ衛星通信に用いられる電波は周波数が高く、鋭い直進性を持ちます。しかも海外衛星の電波は国内衛星と比べて微弱であることが多く、それを大型で指向性の高いアンテナで捉えることは容易ではありません。アンテナの調整は、海外衛星の受信で困難な部分の一つです。

調整前に予め受信地における衛星の方位角・仰角・偏波角、トランスポンダ(中継器)の周波数・偏波・SR(シンボルレート)をリンクに掲載のページなどで調べます。目的のトランスポンダの他に、電波が強いトランスポンダも調べておくと便利です。

調整に必要な物

ラチェットレンチアンテナの調整には、チューナーやレベルメーターの他に、いくつかのサイズのレンチ、ドライバー、アンテナに仰角の目盛りがない場合は傾斜計が必要です。傾斜計は糸・重り・分度器で代用可能です。ラチェットレンチがあると短時間で作業ができますので夏季や冬季の調整時に重宝します。

方向合わせはアンテナレベルを見ながら行いますが、デジタルチューナーのメーターでは合わせるのが非常に困難です。アナログチューナーや簡易測定器、スペクトラムアナライザーがあると便利です。ディジタルチューナーのレベルメーターを使用する場合、Qualityメーターが最大レベルになるように調整します。

アンテナ調整から受信までのステップ

(状況により順序は適宜変えてください)

1. チューナーに、LNBの局発周波数・供給電源、トランスポンダの周波数・偏波・SRを設定します。 パラメータ設定
2. 予め調べたデータを元に、アンテナの仰角・偏波角を合わせます。ボルトは仮締め状態にします。 仰角・偏波角を合わせて仮固定
3. 方位角を合わせます。アンテナを衛星方向よりやや東に向け、レベルメーターを見ながら、毎秒0.5度くらいの速さでゆっくり西へ回します。目的の電波らしき反応があったら、そのレベルが弱くなるまでゆっくり西へ回し続けます。次に、反対方向へアンテナを回し、レベルが最大になる所で止めます。

レベルメーターに反応がない場合は、仰角を1度プラス/マイナスして再度方位角の調整を行い、反応があるまでこれを繰り返します。

それでも反応がない場合は、チューナーに設定したトランスポンダの周波数・SRの値を少しプラス/マイナスしたり、スカラーリングを少しずらしたりしてから、同じ操作を繰り返します。

アンテナレベル
4. 方位角が合ったら、次に仰角と偏波角を同じようにしてレベルが最大になるように調整します。  
5. 再度方位角・仰角・偏波角を(必要に応じてスカラーリングも)微調整します。  
6. チューナーでトランスポンダをスキャンします。 トランスポンダをスキャン
7. 目的のチャンネルが映ったら、アンテナの向きが変わらないように注意しながら、全てのボルトを均等にしっかりと締めます。ボルトを締めた後でアンテナレベルが下がっていなければ、これで設置と調整は終了です。 ボルトを締めてアンテナを固定する

設置後のメンテナンス

初期ゆるみが発生する場合があるので、設置後しばらくしたらボルトをチェックし、緩んでいたら増し締めします。その後も定期的な目視チェックを行い、数ヶ月に1回はボルトの緩み等をチェックした方がよいでしょう。

台風前には、必要に応じて対策をします。確実なのはアンテナをはずして建物内に収納することです。反射鏡だけはずす事ができれば、後で取り付ける際の再調整が不要です。収納できない場合、反射鏡を風の向きに水平(そばに壁があればそれに平行)かつ仰角を90度もしくは最大に合わせ、ロープやワイヤーで頑丈な物に縛り付けたり、足場パイプで支えたりします。

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